事務局SD研修会を実施しました(2014/11/11)

20141111sd
11月11日(火)に本学の事務局および図書館に所属する専任職員約20名を対象としたSD研修会を実施しました。今回は「事務の質的向上をめざして」と題し、株式会社秋田銀行の経営管理部で人事・労務管理・コンプライアンスを担当される大坂一郎さんに講師をお願いしてお話しを伺いました。
大学とは異なる銀行という組織でのお話しでしたが、「組織としての問題意識」「問題意識を持つ世代とその対象」「若手行員の採用レベルの検証」「30年間における銀行をとりまく環境の変化」など、経営資源を効率的に活用・配分して組織を活性化させる(そして最終的には最大限の利益を追求する)ことをミッションとされる経営管理のプロフェッショナルとしてのお話は、示唆に富んだ内容でした。
また、銀行として特に力を入れている組織内コミュニケーションの強化については、「人事制度で人材要件を明記する(めざす行員像と必要とされる能力)」「上司にとって部下への積極的なコミュニケーションの働きかけは重要な業務の一部である」「目標管理制度においてPDCAサイクルを回す仕組みを構築しOJTが強化される内容とする」「研修体系の再構築による教育訓練の強化」など、組織をプラス方向に動かす人材の育成と、組織としての一体感の醸成に、秋田銀行ではとても力を入れていらっしゃることがよくわかり、たいへん参考になりました。

参加した職員から「セクショナリズムが強い風土では、どのようにして風通しの良い組織へ改善していけば良いか」という質問が出されました。これに対して、「部長-次長-課長-係長-担当といった階層の深い組織は、意志決定の動きが鈍く硬直化しがちなので、階層の浅い“チーム制”へシフトすることで、フラットでスピーディな協業体制がとれるようになった」という実例が説明され、一般的に『お堅い』イメージのある銀行でも組織体制を含めて日々改善していることがわかり、たいへん印象に残った研修会でした。(事務局)