学長からのメッセージ

日本赤十字秋田看護大学 学長 森 美智子

光明皇后像

ナイチンゲール像

秋田の赤十字看護教育は、100年の長い歴史と伝統を受け継いで、この度、東北地方でただ1つの赤十字看護大学として、2009年4月に新たなスタートを切ります。本学の前身は1896年に開学した日本赤十字社秋田支部救護員養成所であり、1996年には日本赤十字秋田短期大学と変わり、以来、国の内外で活躍する多くの優秀な看護師を輩出してきました。

開学の当初から高度な女子教育を目指してきたことに鑑み、現代社会をリードするパイオニア精神を持った優れた人材を、PBL(Problem Based Learning)教育を用い達成されるよう努めます。PBLは高度専門職教育に適し、1960年代末にマックマスター大学で開始された教育方法です。

赤十字は、国際的な視野にたって人の命を守り、人の尊厳と権利を尊重します。建学の精神は赤十字の理念である「人道」に基づき、どのような状況下においても、主体的に優れた判断力を持って問題解決ができ、愛の精神と豊かな人間性でコミュニケーションがとれる人材を育成することにあります。

本学には「一対の額」があります。秋田赤十字病院開院時の大正時代のナイチンゲール像と一卒業生の篤志による昭和18年代の光明皇后像です。時代、依頼主が異なりながら、奇しくも、帝展入選した仏画の高橋万年画家による偶然の「一対の額」となり、家宝として実習室の前で、学生の心を育でおります。

命・人の尊厳を知る、病む人の痛みがわかる、悩みを聴く暖かい心でケアをする、その基本は患者さん・介護を受ける皆さんから学ぶ実習で、非常に重要です。本学は県内の多くのよい医療・福祉施設、保健所等で臨地実習を行っています。特に廊下で結ばれているという好条件のもとにある高度医療の秋田赤十字病院で、同じ赤十字精神で実習が行えることにあります。

全ての人々が望む「健康」に関与できる専門職業人としての能力、人間性、教養は常に自ら学び、自ら考え、自分から努力して身につけ、国の内外で活躍せんとする若者達が多く本学に集まって下さることを期待しています。

若き感性と熱き情熱をもつ皆さん、明日の保健医療福祉を発展させる一員として、その豊かな将来の可能性に多くの人々の期待が寄せられています。ともに歩みましょう。