SD研修会「事務職員の高度化の実現と大学ガバナンス改革の推進」を開催しました(2015/10/8 上杉道世先生)

 10月8日(木)午後3時より、大正大学 理事長特別補佐・質保証推進室長で、当法人(学校法人日本赤十字学園)理事の 上杉道世先生をお迎えして、『事務職員の高度化の実現と大学ガバナンス改革の推進』をテーマに平成27年度第5回FD・SD研修会を開催しました。はじめにFD・SD委員会委員の南部直気さんより、この研修会の開催目的と意義と目的が説明されました。

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 前半は上杉先生による講演が行われ、今日の大学を取り巻く諸状況や、近年の大学改革の動向―答申・提言を踏まえ、社会の変化が大学に及ぼす影響、多様化する大学像、大学の仕事の担い手の変化について触れ、これからは大学教員・職員の仕事も変わっていくこと、「大学経営を支える教員・職員」の人材を育成・確保していく方策についてお話しされました。

 これからの大学職員には、大学の重要な支え手として、上司や組織からの命令に対して忠実に定型的な仕事をこなすのではなく、自大学の置かれている状況を認識して、創造性の発揮、企画・提案・実行が求められるようになるなど、これまでの職員像が大転換しつつあることが示され、さらに大学経営を変えるための方法、大学職員が変化するためのトータルプラン、大学職員に必要な力、それをどのようにして育成してゆくか、企業の人材育成との共通性などについて、具体的に示されました。中でも『自校の大学職員のあるべき姿は、その大学が育てようとする学生像と一致するはず。』というお話が印象に残りました。

上杉道世先生

 休憩をはさんで後半は『これからの自大学の課題は何か、それに対し職員はどうしたらよいか。』をテーマにして、グループワークを行いました。具体的には各グループで大学内に置かれている課題を一つ取り上げて、それに対する職員の果たす取り組みを考えて、最後に模造紙に書いたものを全体に発表・共有するという内容で実施しました。今回の研修会には本学教員・職員のほか、県内外から15名の大学職員が参加され、各グループに加わっていただきました。今回は「事務職員の高度化」をメインテーマとして掲げていましたが、各グループでは自然な形で「教職協働」を前提とした議論が展開されていました。自大学の課題と他大学の課題、自大学の強みや他大学の事例を交えながら、学内だけのワークでは得られない活発な意見の飛び交うワークとなり、最後の各グループからの発表も含めて、たいへん有意義な時間を共有することが出来ました。

上杉道世先生

 お忙しい中を本学研修会にご参加いただきました、秋田県立大学・秋田大学・岩手県立大学(岩手県)・東北文教大学(山形県)・東北文化学園大学(宮城県)の職員の皆さまには、この場をお借りして御礼申し上げます。