第9回赤十字6大学学生交流会が本学で開催されました(8月21-22日)

 赤十字の看護大学全国6カ所(北海道・秋田・東京・愛知・広島・福岡)にある赤十字の看護大学では、毎年それぞれの大学の学生が一堂に集まり、グループワークやディスカッションなどを通して、それぞれの学びや交流を深める「日本赤十字6大学学生交流会」(以下「6大学交流会」)を持ち回りで開催しています。今年度は8月21・22日の2日間、本学看護学部の学生たちの企画で開催され、3年生6名・2年生5名が参加、主に3年生が中心となり「野外キャンプを通して、防災・減災のノウハウを楽しく学ぶ」と「東日本大震災から7年を経た現在の被災地の状況を知る」という2つを大きなテーマとして、本学で実施している防災キャンプへの参加と、東日本大震災の被災地訪問を行いました。

 1日目はアイスブレイクや各大学の紹介から始まり、介護福祉学科の及川真一講師から講話を行いました。この講話では及川講師を中心に本学の赤十字防災ボランティアステーションで取り組んでいる「防災キャンプ」を始めるきっかけや、及川講師が出身地の宮城県仙台市で体験した東日本大震災の被害の大きさ、また普段から災害に備えておくことの重要性について話され、全国から集まった学生たちはみんな真剣に話を聞いていました。その後、水のろ過体験や外ご飯体験、テント設営など、本学の防災キャンプで実施しているプログラムを通して、災害時に水や電気、ガスなどのライフラインが途絶えてしまった際でも、身近なもので飲み水を調達したり食材を調理したりできる体験を行いました。はじめは学生たちから「床に座りたくない」「手を汚したくない」などの声も聞こえていましたが、みんなどんどん夢中になり、楽しみながら災害時に役立つ知識を会得する体験が出来ました。

 2日目は実際に被災した仙台市立荒浜小学校やその周辺を見学し、災害から7年経った今でも町があったところが何もない更地のままである現状などを目の当たりにしました。その現状を見て感じたことを学生同士でフィードバックし、学生一人一人が「復興」について深く考えて、今自分たちにできることを話し合いました。

 この2日間の6大学交流会を通して、学生たちは感じたことを共有しながら、赤十字の看護学生として、防災・減災への意識・関心の一層の向上や、各大学の持っている情報や知識の積極的な交換につなげることができたようでした。

 

「水のろ過体験中」
水のろ過体験中
グループのメンバーで、大石、小石、砂利、炭、布を使って、どのようにしたら水がきれいになるのか試行錯誤しています。

「昼食(外ご飯体験)」
昼食(外ごはん体験)
楽しみながら流しそうめんを食べました。暑い中食べるそうめんはとてもおいしかったそうです。

集合写真

また来年も一緒に学び合いましょう。