本学実習施設の石巻赤十字病院 金愛子氏がナイチンゲール記章を受章

金愛子 副院長兼看護部長 2年に1度、顕著な功績のあった看護師に授与される世界最高の記章であるフローレンス・ナイチンゲール記章の受章者が、5月12日、赤十字国際委員会ナイチンゲール記章選考委員会(スイス・ジュネーブ)から発表されました。今回は世界で32名が受章し、日本からは本学看護学部の実習施設であります、石巻赤十字病院(宮城県石巻市:病床数452)の副院長兼看護部長 金 愛子氏を含む2名が受章されました。
 東日本大震災が発生し、被災を免れた石巻赤十字病院に通常の約20倍(1日あたり1200 名)以上の傷病者や避難者が押し寄せる中、ご自身も被災者でありながら、「あらゆる状況下で人間の命と健康、尊厳を守る」という赤十字の看護師としての使命を果たすため、病院を離れることなく献身的に職務を全うしました。この東日本大震災において石巻赤十字病院で展開した救護活動では、震災前に金氏の提案によって地震対策のため設置された酸素供給用の設備等が押し寄せた負傷者の治療を行う際に威力を発揮、日ごろの実践的な教育・訓練が生かされ、次々に発生する想定外の事態にも職員が冷静に力を結集して対応できたことが災害救護活動における他の模範となるものであり、その中心となった金氏の功績は顕著であると認められました。授与式は、年内に執り行われる予定です。まことにおめでとうございます。

日本赤十字社プレスリリース
第44回フローレンス・ナイチンゲール記章 日本から看護師2名が受章(13/05/12)