SD研修会「大学IRとエンロールメント・マネジメント」を開催しました(2016/10/14 福島真司先生)

日本赤十字秋田看護大学/短期大学 2016年度第7回FD・SD研修会

【テーマ】
大学IRとエンロールメント・マネジメント
~地方小規模大学の可能性を高めるために~

 2016年度第7回FD・SD研修会を、10月14日(金)16:00~18:00に開催しました。今回は「大学IRとエンロールメント・マネジメント~地方小規模大学の可能性を高めるために~」と題して、大正大学 学長補佐(質保証推進担当)・質保証推進室IR・EMセンター長・地域創生学部地域創生学科教授で、山形大学エンロールメント・マネジメント部教授の福島真司先生にご講演をいただきました。研修の参加者は、看護大学教員27名、短期大学教員6名、事務職員13名、他大学教職員8名、合計54名でした。

 はじめにFD・SD委員会委員長の南部直気参事より、この研修会の開催目的と意義と目的が説明されました。大学設置基準では、教育研究そのものの質向上はもちろんのこと、教育・学生支援力の育成、それを支える教学マネジメントの高度化を求めています。入口(学生募集や入試戦略)から、入学後の教育や学習・学生生活の支援、そして、出口(資格取得やキャリア形成支援)に至るまでの学生育成へ職員の関与を深め、教員と協働して教育の質向上を作り出す職員力、教学マネジメント力が求められています。そこで今回は、大学IRを実際的に機能させ、科学的マーケティング手法を大学マネジメントサイクルに取り入れることで、地方小規模大学の持つ可能性を高めていく方法について、福島先生が中心になって取り組まれた、山形大学の取り組みの一部を参考に、研修しました。

福島真司先生
 研修参加者からは「大学を運営していくにあたり、学生がなにを必要としているのかを知ることが大切だと再確認することができた。」「専門的な知識、スキルがそこまでなくとも、手をつけられるところからで良いという部分に励まされた。」「IRについてデータを集めるだけではなくグループ別や傾向別で分析するという部分が参考になった。」「IR、EMというより大学経営のための大事な視点が聞けて良かったと思う。」「こり固まった考え方が少しゆるんだように思います。」「学生を知る、学生の立場になって考えることを再認識した。可視化してデータをみることで様々な課題ができると思った。」「IRというすばらしいシステムをとり入れても(ハード)中にいる物(ソフト)がよく考え、よりよく使わないと意味がないことを再認識した。」「IR(データ)は傾向を表すだけであり、それをどのように解釈し活用するかということが理解できた。」などの感想が聞かれました。