実り豊かなキャンパスライフを

日本赤十字秋田看護大学
日本赤十字秋田短期大学
学長

原 玲子
HARA REIKO

原玲子
 

 日本赤十字秋田看護大学・日本赤十字秋田短期大学へようこそ!
 看護や介護福祉への志をもつ皆さんと共に、豊かな時間を過ごすことを楽しみにしています。

 本学は、「人道:Humanity」を教育理念の柱に掲げています。人道とは、他人の幸福のために行動することです。赤十字は、これまで、人命の救護を最高目的とし、戦場や被災地のみならず、平時においても人々の生きる力を支えてきました。本学は、この赤十字の「人道」の精神を継承する日本赤十字学園として、東北地方唯一の看護大学であり、日本で唯一の介護福祉士を養成する短期大学です。

 現在、わが国は、世界に類のない超高齢社会です。かつては「病院に入院して回復して退院する」あるいは「治癒できずに最期の時を迎える」など、健康レベルに対する医療が病院で完結していました。しかし、高齢者の増加に伴い、地域完結型へと大きくパラダイムシフトして、地域包括ケアというシステムが推進され、看護や介護の専門職の活躍する場所も、地域ケア、災害時のケア等多様化し、それぞれに高度な専門性が求められています。本学は、そうした状況を見据えて、幅広い視野と科学的根拠をもって問題解決を図っていく力を持てるように教育課程を構成しています。

 また、皆さんの人生において重要なことは10年後の自分のキャリアデザインを描くことです。大学や短期大学での修学は、その過程のひとつにすぎません。看護師や介護福祉士の国家免許を取得することは専門職としてのスタートラインであり、卒業後も「学び続ける」ことが必要です。本学では、一人ひとりの豊かな人間性と学び続ける力を身に着けていけるようにアドバイザー制などにより個別に支援しています。

 2020年、新型コロナウイルスの世界的感染拡大のため、大学においても学び方が多様になりました。本学も「学びを止めない」を合言葉に、短期大学は自己管理を強化して対面授業を継続し、看護大学ではオンライン、あるいは対面との併用で授業を進めてきました。今後、人口減少を予測される社会の中では、ICTは看護や介護の場でも求められる技術になっていきます。一方、社会のデジタル化は、コロナ禍にあって急速にすすみましたが、看護も介護も、対面でのケアの本質は揺らぐことはありません。afterコロナになっても、各人の感染予防行動は専門職として求められます。

 withコロナ時代ではありますが、赤十字の伝統と歴史を継承しつつ、さらなる時代を予測した創造的な看護や介護を探求していきながら、多くの学びを修得し、充実したキャンパスライフを送れるように応援しています。

PROFILE 宮城県出身。 盛岡赤十字看護専門学校を卒業後、仙台赤十字病院に看護師として勤務。 同病院にて、手術室看護師長・整形外科病棟師長・外来師長等を経て、 看護副部長として看護管理を行う。その間、慶應義塾大学文学部、山形大学 大学院医学系研究科で学位を取得。日本赤十字社幹部看護師研修センター 教務部長として認定看護管理者教育に携わり、その後看護教育の道に入る。 平成19(2007)年4月 宮城大学看護学部/大学院看護学研究科准教授。 平成22(2010)年4月 同 看護学部/大学院看護学研究科教授。 平成30(2018)年4月 同 看護学群長兼大学院看護学研究科長。 令和2(2020)年4月に日本赤十字秋田看護大学看護学部教授に就任、 兼ねて日本赤十字秋田看護大学・日本赤十字秋田短期大学の副学長・ 学務部長。令和3(2021)年4月から現職。学位は人間関係学士、修士(看護学)。専門は看護管理学。 教育研究業績のページ(Research map)