FD研修会「TBLって楽しい!」を開催しました(2018/12/5)

 12月5日(水)、聖路加国際大学 ウィメンズヘルス・助産学 准教授の五十嵐ゆかり先生を本学にお招きして「TBLって楽しい!」をテーマに、定例のFD研修会を開催しました。

 アクティブ・ラーニングの効果的な教育方法のひとつである TBL:チーム基盤型学習(team-based learning)は 1970 年代後半、オクラホマ大学ビジネススクール教員の Larry K. Michaelsen 博士が編み出した教育方略で、30 年以上にわたりって、経営学や自然科学の教育課程で用いられてきました。TBLには理論と経験に裏打ちされたさまざまな教育方略のエッセンスが集約されており、教員一人当たりの学生数が多いクラス(例えば 教員1に対して学生100~200)で少人数グループ学習をさせる効率のよさと、比率の低いクラス(例えば 1:7)で教員主導により少人数グループ学習をさせる高い教育効果とを合わせ持つとされています。

聖路加国際大学 五十嵐 ゆかり准教授

 TBLは、学生がチーム内でディスカッションを行い、さらにチーム同士でディスカッションを重ねることが中心となる学習方法です。知識の習得だけでなく、知識を応用し、問題解決する力、物事を判断する力などを身に着けることができるといわれています。本学では看護学部においてPBL(Problem-Based Learning)テュートリアル教育を、看護大学の開学以来10年にわたって取り入れていますが、PBLの少人数教育というメリットは、教員ひとりひとりの負担感が大きい側面もあるため、TBLのように高い教育効果を上げながらも効率の良い教育方法の開発は、本学においても重要な課題のひとつとなっていました。

 今回はTBLの説明に続いて、限られた時間ではありましたが、聖路加国際大学の看護教育で実際に行われているTBL授業の事例について、具体的な進め方や注意点までを含めて、実際のワーク形式で教えていただいき、本学のこれからの授業運営において、とても参考になる研修会となりました。