原 玲子 学長就任のご挨拶

 令和3年4月1日より、安藤広子前学長の後任として学長に就任しました。

原玲子学長
学長  原 玲子

 日本赤十字秋田看護大学・日本赤十字秋田短期大学は、赤十字の「人道:Humanity」を教育理念の柱に掲げる、東北地方で唯一の高等教育機関です。人道とは、他人の幸福のために行動することです。赤十字は、これまで、人命の救護を最高目的とし、戦場や被災地のみならず、平時においても人々の生きる力を支えてきました。

 本学の沿革は1896(明治29)年、日本赤十字社秋田支部として救護看護婦養成の開始にさかのぼり、看護学部は125年にわたる長い看護師養成の歴史を受け継いできました。介護福祉学科は1996(平成8)年より、日本赤十字社の教育機関ではただひとつ、国民の福祉サービスの充実・向上の中心的役割を担うプロフェッショナルである介護福祉士の養成を行っております。

 これまで巣立った数多くの卒業生・修了生が、国内外の保健医療や介護福祉の第一線、あるいは看護教育や介護福祉教育の現場で活躍しておりますが、これからも現場等で活躍できる質の高い看護師・介護福祉士等を輩出することを社会的使命として、教職員一同たゆまぬ努力をしてまいります。

 現在、わが国は、世界に類のない超高齢社会です。かつては「病院に入院して回復して退院する」あるいは「治癒できずに最期の時を迎える」など、健康レベルに対する医療が病院で完結していました。しかし、高齢者の増加に伴い、地域完結型へと大きくパラダイムシフトして、地域包括ケアというシステムが推進され、看護や介護福祉の専門職の活躍する場所も、地域ケア、災害時のケア等多様化し、それぞれに高度な専門性が求められています。本学は、そうした状況を見据えて、幅広い視野と科学的根拠をもって問題解決を図っていく力を持てるように教育課程を構成しています。

 本学ではこれからも、すべての学生たちがこの大学で学んで良かったと思える学び舎にするために、学生支援の取り組みを続けてまいります。本学での学びを通じて、学生たちは皆さまから愛される職業人へと成長し、社会における将来的なリーダーや、看護学・介護福祉学の発展に寄与できる人材となるものと考えております。ぜひ本学に関心を寄せ、本学の取り組みについてご理解をいただき、引き続き本学への暖かいご支援・ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

 令和3年4月1日

日本赤十字秋田看護大学 第3代学長
日本赤十字秋田短期大学 第5代学長

  はら れいこ 
原 玲子

 

PROFILE

宮城県出身。 盛岡赤十字看護専門学校を卒業後、仙台赤十字病院に看護師として勤務。 同病院にて、手術室看護師長・整形外科病棟師長・外来師長等を経て、 看護副部長として看護管理を行う。その間、慶應義塾大学文学部、山形大学 大学院医学系研究科で学位を取得。日本赤十字社幹部看護師研修センター 教務部長として認定看護管理者教育に携わり、その後看護教育の道に入る。 平成19(2007)年4月 宮城大学看護学部/大学院看護学研究科准教授。 平成22(2010)年4月 同 看護学部/大学院看護学研究科教授。 平成30(2018)年4月 同 看護学群長兼大学院看護学研究科長。 令和2(2020)年4月に日本赤十字秋田看護大学看護学部教授に就任、 兼ねて日本赤十字秋田看護大学・日本赤十字秋田短期大学の副学長・ 学務部長。令和3(2021)年4月から現職。学位は人間関係学士、修士(看護学)。専門は看護管理学。 教育研究業績のページ(Research map)