令和6(2024)年 学長より新年のご挨拶

原玲子学長
学長  原  玲子

明けましておめでとうございます。

 旧年中は格別の御厚情を賜り、誠にありがとうございました。                     皆さまの御健康と御多幸を心よりお祈り申し上げます。

 昨年は、5月に新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが「5類」に引き下げられ、これによりスポーツやイベント等の人数制限や国内外の人の往来の制限も緩和され、コロナ禍前の日常を取り戻してきています。本学においては、日本赤十字社秋田県支部主催の「赤十字キッズタウン」が4年ぶりに本学を会場に開催され、また、日本赤十字学園の3大学(秋田・日看大・広島)による国際赤十字関連施設(イタリア・スイス)への海外研修についても、4年ぶりに実施でき、学生7名と教員1名が訪問しました。

 一方で、近年は全国各地で大雨や台風等による自然災害が多発し、秋田においても、昨年7月に記録的な大雨による豪雨災害に見舞われ、多くの甚大な被害をもたらしました。本学においても、一部の学生や教職員が住居や家財道具などに被害を受けましたが、幸いにして人的被害や本学施設への被害はありませんでした。本学では、この災害の復旧作業に際して、学生と教職員がボランティアとして協力させていただきました。地域包括協定を締結している秋田市社会福祉協議会様と連携して、秋田市内での復旧活動や、高大連携協定を締結している聖霊女子短期大学付属高等学校での復旧活動に参加させていただいた他、秋田県五城目町からの要請を受け、NPO法人災害看護支援機構と共に、避難所の健康観察を実施するため教員を派遣いたしました。災害支援に限らず今後も引き続き、本学の教育理念でもある赤十字の「人道:Humanity」に基づき、大学が持つ資源を地域社会へ還元できるよう努めてまいります。

 さて、日本赤十字学園では2040年に向けたグランドデザインが今年度中に策定され、令和6年度は第4次中期計画(5か年)の初年度を迎えます。急激な少子化の進行により、大学入学者数は2022年の約64万人から、2040年は約51万人に減少すると見込まれているなかで、大学を取り巻く環境は年々変化しており、大学間における競争もますます厳しくなる時代ではございますが、この第4次中期計画に掲げる事業を着実に実施し、地域の皆様から必要とされる赤十字の看護職・介護職養成のための高等教育機関として、引き続きより良い学校運営を目指して取り組んでまいります。

最後になりますが、改めてこの場をお借りして、日頃から本学を御支援いただいている皆さまに感謝を申し上げるとともに、現下の厳しい経済情勢ではございますが、本年も引き続き本学の取り組みについて御理解をいただき、皆さまの暖かい御支援を賜りますようお願い申し上げます。

 令和6年1月1日

日本赤十字秋田看護大学 
日本赤十字秋田短期大学 
  学長  原  玲子

儀礼簡略化のお知らせ
日本赤十字秋田看護大学・日本赤十字秋田短期大学では、昨今のSDGsやデジタル化の潮流を踏まえ、年賀状の送付を控えさせていただくことといたしました。本学の取り組みにご理解いただき、今後とも変わらぬお付き合いの程よろしくお願い申し上げます。

 

日本赤十字秋田看護大学・日本赤十字秋田短期大学へのご寄付のお願い