ナイチンゲール記章授与式に看護学部学生が参加しました(8/7)

2年に1度、赤十字国際委員会から優れた功績を上げた看護師に贈られるフローレンス・ナイチンゲール記章の第44回授与式が8月7日(水)、東京プリンスホテルにおいて開かれ、本学実習施設の石巻赤十字病院副院長兼看護部長の金 愛子さん、国際医療福祉大大学院副大学院長の久常節子さんに記章が授与されました。式には日本赤十字社名誉総裁皇后陛下、同副総裁秋篠宮妃殿下、常陸宮妃殿下、高円宮妃殿下をお迎えし、本学からも看護学部の学生代表(4年生2名、3年生1名、いずれも石巻赤十字病院奨学生)および教員が参加しました。

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参加した4年生は、以下のとおり感想を述べています。

 このような授与式に参加させて頂き、大変貴重な経験となりました。
 記章授与式では、このたび受章された久常節子先生、金愛子先生に皇后陛下から記章が授与されました。ヒューマニティの精神のもとに、看護活動に顕著な功績を果たしたお二人の受章の瞬間に立ち会えたことを光栄に思います。
 授与式後には受章記念講演会が行われ、「フローレンス・ナイチンゲール記章を受賞して ~私の歩んだ看護への道程~」というテーマで、久常先生、金先生から貴重なお話を聞くことができました。
久常先生は20年間看護教育に携わり、保健師の実践能力の向上に繋げる教育や、実践地域の健康課題の改善を講じる方法を推進されてきました。また、2005年に日本看護協会会長に就任し、「患者7人に対して看護師1人」の新たな看護職員配置を診療報酬に反映させた方です。長年携わった看護教育の場で経験されてきたことを活かし、さまざまな問題点や改善点に強く立ち向かっていく久常先生の信念と行動力に心を打たれました。
金先生は石巻赤十字病院の看護部長として東日本大震災での負傷者や被災者に対して献身的な看護を行いました。災害が予測されていた石巻市であるからこそ防災への意識を高める必要を早期に考え、災害への備えに力を注いだ結果、東日本大震災で多くの方の命を助けることができたのだと改めて実感しました。また、私たちは来春から石巻赤十字病院で看護師の一員として働かせていただきます。今年の7月にも統合実習で石巻赤十字病院でお世話になり、金先生から直接ご指導もいただきました。大変名誉なフローレンス・ナイチンゲール記章を受章された金先生のもとで臨床看護の学びを深め、将来の看護師像を描くことができたことを誇りに思い、来春からの看護師としての一歩をとても楽しみにしております。
お二方の講演を聞いて、赤十字の理念の重要性に改めて気づくことができました。また、ひとつひとつの努力の積み重ねが今回の受章という結果に繋がったのだと感じ、改めて久常先生、金先生に尊敬の念を抱きました。
 講演会終了後は日本赤十字社を訪問させていただき、赤十字の歴史や成り立ち、これまで行ってきたさまざまな救護活動などを学習することができました。私たちが教科書や授業で教わってきたほかにも赤十字社の活動や役割は非常に多く、赤十字という組織の大きさを実感しました。
 今回、フローレンス・ナイチンゲール記章授与式、記念講演会、日本赤十字社の見学をさせていただき、大学生活最後の年にこのような経験をさせていただき、光栄に思いました。今後、看護の学びを深めながらさらに視野を広げ、様々な分野で活躍できるような看護師を目指していきたいと思います。

看護学部看護学科4年 榛澤裕江・本間詩緒