日本赤十字秋田看護大学
財産目録・財務諸表
令和元年度決算の概要
日本赤十字秋田看護大学
・資金収支計算書
収入については、主に秋田県補助金の未収による資金収入調整勘定△72百万円が生じ、また学生生徒等納付金収入においても予算比△17百万円の減となりましたが、退職給与引当特定資産取崩収入等の「その他の収入」が予算比47百万円の増となったことや、併設短大分をまとめて受取った秋田県補助金の短大分未払等に伴う「内部取引」の予算比57百万円の増などにより、合計では予算比25百万円の増となりました。
支出については各科目ともおおむね予算内に抑えられ、結果的に翌年度繰越支払資金が予算比で36百万円の増となりました。
・事業活動収支計算書
学納金の予算比△17百万円の減となった影響が大きく、教育活動収入が予算比9百万円の減となりましたが、教育活動支出では全般的に予算を下回ったため、教育活動収支差額は△40百万円の支出超過予算のところ、11百万円の収入超過となりました。基本金組入前当年度収支差額も11百万円となり、基本金組入額△27万円を経て、当年度収支差額は予算額△71百万円のところ、△16百万円の支出超過に抑えられました。
・貸借対照表
令和元年度末における資産合計は2,738百万円となり、1年間で20百万円の増となりましたが、固定資産が47百万円増となった一方、流動資産が△27百万円の減となっており、資産が固定化されております。これは会計士の指摘により、併設短大と共通使用している資産について大学短大間で減価償却費の按分を行ったことによるものです。減価償却費が増加した分、特定資産の組入も増加しました。なお、必要な特定資産の組入れは満額行われております。
日本赤十字秋田短期大学
・資金収支計算書
収入については、会計士の指導により併設大学との減価償却費を按分したことに伴い、秋田県補助金の対象経費が減となったことなどから補助金収入が予算比△20百万円の減となりました。一方、併設大学が受取った秋田県補助金の未収等に伴う内部取引収入の予算比15百万円増、特定資産取崩収入等の「その他の収入」の予算比22百万円増等で、結果、収入の部合計は予算比12百万円の増となりました。
支出については、併設大学との共通使用資産にかかる減価償却費按分計上等に伴う内部取引の予算比57百万円の増等により、翌年度繰越支払資金は予算比△59百万円減の409百万円となりました。
・事業活動収支計算書
補助対象経費減に伴う秋田県補助金の減等により、補助金収入が予算比20百万円の減となったこと等から、教育活動収入計は予算比で30百万円の減となりました。一方、事業活動支出においては予算比△15百万円の減にとどまり、結果として経常収支差額は△13百万円の支出超過予算のところ、支出超過額は△28百万円となりました。昨年度に引き続き、当該年度においても固定資産の取得高より除却高が上回ったため、基本金組入の計上はなく、当年度収支差額は予算額△20百万円のところ、△28百万円の支出超過となりました。前年度繰越収支差額404百万円、基本金取崩額44百万円と合わせ、翌年度繰越収支差額は予算比△2百万円減の419百万円となりました。
・貸借対照表
令和元年度末における資産合計は5,849百万円で、主に固定資産の減に伴い、昨年度末比△68百万円の減となりました。これは大型空調機の更新等に伴う、資産の部分除却や特定資産の取崩によるものですが、更新した資産については併設大学と按分して資産計上したため短大への組入は少額にとどまりました。なお、必要な特定資産の組入れは満額行われております。