赤十字について

赤十字は「人道・公平・中立・独立・奉仕・単一・世界性」という7つの普遍的な原則(赤十字の基本原則)のもとに、世界最大のネットワークを持って活動する人道機関です。
「赤十字国際委員会」「国際赤十字・赤新月社連盟」「各国の赤十字社・赤新月社」の3つの機関で構成されており、日本赤十字社は世界各国に広がる赤十字・赤新月社のひとつです。

1864年8月22日に締結された、初のジュネーブ条約の表紙

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赤十字の誕生

 赤十字「白地に赤い十字」のマークは、人道上の偉大な提案者「アンリ・デュナン」の祖国であるスイスに敬意を表して、スイス国旗の色を逆にして決められました。
 1859年6月、スイスの青年がイタリア統一先生の激戦地ソルフェリーノにほど近いカスティリオーネという町にさしかかりました。そこで、戦争による悲惨な光景を目のあたりにした青年は、町の人々や旅人たちの協力を求め、傷病兵の救護に献身しました。
 「苦しむ人を敵味方なく救護する」「傷ついた兵士は、もはや兵士ではない。人間である。人間同士としてその尊い生命は救わなければならない」との信念に、青年は燃えたのです。
この青年こそ、赤十字の創設者アンリ・デュナンその人です。
 アンリ・デュナンは、国際的な救護団体の創設を訴え、やがて、スイスのジュネーブに赤十字国際委員会の前身である五人委員会が発足。1863年10月には、ヨーロッパ16カ国が参加して、最初の国際会議が開かれ、赤十字規約ができました。
 翌年の1864年8月には、スイスのほか16カ国の外交会議で最初のジュネーブ条約(いわゆる赤十字条約)が調印され、ここに国際赤十字組織が正式に誕生したのです。

赤十字の7原則

1965年にウィーンで開催された第20回赤十字国際会議で「赤十字の基本原則宣言」が採決されました。赤十字基本原則は、赤十字の長い活動の中から生まれ、形作られたものです。「人間の生命は尊重されなければならないし、苦しんでいる者は、敵味方の別なく救われなければならない」という「人道」こそが赤十字の基本で、他の原則は「人道」の原則を実現するために必要となるものです。国境、宗教、民族を越えて人間の生命と健康を守り、苦痛の予防と軽減に努める、それが赤十字の営みです。

 国際赤十字・赤新月運動(以下、赤十字・赤新月)は、戦場において差別なく負傷者に救護を与えたいという願いから生まれ、あらゆる状況下において人間の苦痛を予防し軽減することに、国際的および国内的に努力する。その目的は生命と健康を守り、人間の尊重を確保することにある。赤十字・赤新月は、すべての国民間の相互理解、友情、協力および堅固な平和を助長する。
 赤十字・赤新月は、国籍、人種、宗教、社会的地位または政治上の意見によるいかなる差別をもしない。
赤十字・赤新月は、ただ苦痛の度合いにしたがって個人を救うことに努め、その場合もっとも急を要する困苦をまっさきに取り扱う。
 すべての人々からいつも信頼を受けるために、赤十字・赤新月は、戦闘行為の時いずれの側にも加わることを控え、いかなる場合にも政治的、人種的、宗教的または思想的性格の紛争には参加しない。
 赤十字・赤新月は独立である。各国の赤十字社・赤新月社は、その国の政府の人道的事業の補助者であり、その国の法律にしたがうが、常に赤十字・赤新月の諸原則にしたがって行動できるよう、その自主性を保たなければならない。
 赤十字・赤新月は、利益を求めない奉仕的救護組織である。
 いかなる国にもただ一つの赤十字社あるいは赤新月社しかあり得ない。赤十字社・赤新月社は、すべての人に門戸を開き、その国の全領土にわたって人道的事業を行わなければならない。
 赤十字・赤新月は世界的機構であり、その中においてすべての赤十字社・赤新月社は同等の権利を持ち、相互援助の義務を持つ。

日本赤十字社の誕生

日本赤十字社は、1877年(明治10年)に発生した西南戦争の際に創立された救護団体である、博愛社がその前身となっています。現在の日本赤十字社は、1952年(昭和27年)に制定された日本赤十字社法に基づいて設置された法人です。国内においては災害時の救護をはじめ医療、献血、福祉など幅広い分野の活動を行い、海外では、大規模災害や紛争による犠牲者への救援、または開発途上国に対しては、人々の健康や災害対策などの向上をめざした開発協力を行っています。なお、詳細については、日本赤十字社ホームページでもご確認いただけます。

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