学士課程教育の方針
日本赤十字秋田看護大学看護学部では、学士課程教育の「入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)」「教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)」「卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)」及び「学修成果の評価の方針(アセスメントプラン)」を次のとおり定め、全学を挙げて学生の学習を支援します。- アドミッション・ポリシー
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入学者受け入れの方針
看護学部では、赤十字の理念「人道・博愛」の精神に共感し、自ら学び、考え、行動しようとする人に以下のとおり、入学者受け入れの方針を定めています。求める学生像
- 赤十字の活動に関心があり、保健・医療・福祉の分野で活躍したい人
- 国内外の様々な出来事に関心があり、自分の意見を表現できる人
- 看護を学ぶ上で基礎となる学力を有している人
- 人との関わりを大切にし、積極的に他者と交流できる人(人間の尊厳・人権・倫理観・誠実性・コミュニケーション)
- 様々な物事に着目し、根気強く探求できる人(自己研鑽)
- 自分の健康管理ができる人
入学前に身につけてきてほしいこと
- 看護学を学ぶ基盤として、高等学校までに学んだ基礎学力を身につけている。
- 国内外で起きている様々な出来事に関心を持っている。
- 相手の話をよく聞き、自分の考えをまとめ表現できる。
- 問題に自ら向き合い他者と協力して解決しようとする姿勢がある。
- 規則正しい生活と学習習慣を身につけている。
入学者選抜の基本方針
本学の求める学生像をふまえ高等学校における基礎学力「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度」を多様な入試制度により選抜します。 具体的には、学校長推薦書、調査書、学力検査、小論文、特別活動報告書から「知識・技能」を、学校長推薦書、学力検査、小論文、面接、志望理由書などから「思考力・判断力・表現力」を、学校長推薦書、調査書、特別活動報告書、面接、志望理由書などから「主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度」について、多面的・総合的に評価します。 以上のことから本学で実施する選抜方法は以下のとおりです。- 1)学校長の推薦を重視する公募制推薦選抜、指定校制推薦選抜
- 2)赤十字病院長・赤十字支部長推薦を重視する赤十字特別推薦選抜
- 3)社会人・学士としての経験を活かして修学する社会人・学士等選抜
- 4)学力を重視する一般入学選抜、大学入試共通テスト利用選抜
推薦方式 | 必要書類 | 試験方法 |
公募制推薦 | 学校長推薦書調査書特別活動報告書 志望理由書 | 小論文面接 |
指定校制推薦 | ||
赤十字特別推薦 | ||
社会人・学士等 | 調査書志望理由書 | 小論文面接 |
一般入学選抜 | 調査書特別活動報告書志望理由書 | 学力検査 |
大学入学共通テスト利用(前期) | ||
大学入学共通テスト利用(後期) |
- カリキュラム・ポリシー
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教育課程の編成・実施に関する方針
- 赤十字の基本理念を基盤とした人材を育成し、そして豊かな人間性、医療人に必要な倫理観や国際的視野を養うために、「赤十字」「基盤教育科目」「専門基礎科目」「専門科目」の4科目群からカリキュラムを構築し、地域特性を鑑みた特色のある教育を行います。
- 「赤十字」では、赤十字の基本理念と国内外の救援を担う看護活動の実践に必要な能力を養うために、赤十字の原理から実践的な科目へと体系的に科目を配置します。
- 「基盤教育科目」では、人間を対象とする高い倫理観、柔軟性、そして教養を涵養するために、人間の「心」と「身体」、「社会・文化・自然」、「情報」、「国際化社会」、「次世代健康推進・育成」、及び「スタディスキル」に関する科目を配置します。
- 「専門基礎科目」、「専門科目」では、地域共生社会で活動する看護職に必要な保健・医療・福祉に対する知識、技術、態度を修得するために、基礎的な科目、そして発展的な科目を配置します。
- 各科目において学生の主体的学習を推進するために、アクティブラーニングを基に、新たな状況に柔軟に対応できる思考力と的確な判断力、コミュニケーション力を養う科目を配置します。
- ディプロマ・ポリシー
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卒業認定・学位授与に関する方針:卒業時に期待される能力
看護学部では以下のような能力を身につけ、かつ所定の単位を修得した学生の卒業を認定し、学位を授与します。
- 赤十字の基本理念である人道を理解し、国内外の救援を担う看護活動ができる基礎的な能力を身につけている。
- 多様な人々や新たな状況に対し倫理観を持ち柔軟に対応するための知識や教養を身につけている。
- 人間を統合的に捉え、人々の健康と生活の質を高める看護を実践できる基礎的な能力を身につけている。
- 地域共生社会における生活者の保健・医療・福祉の向上に寄与できる基礎的な能力を身につけている。
- 看護における専門職として学習を継続できる能力を身につけている。
- アセスメントプラン
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学修成果の評価の方針
看護学部では、建学の精神「人道」の理念に基づき、国内外の保健医療福祉の分野で幅広く活躍できる有能な人材を育成するため、3つのポリシーに即した独自の評価指標によって、学生の学習成果を多面的に点検・評価します。また、学生の入学時から卒業時・卒業後までの成長を視野に入れ、大学全体レベル、学位プログラムレベル、授業科目レベルの3つのレベルで、各ポリシーに関連する学習成果を点検・検証することで教育改善につなげていきます。- 大学全体レベル 学生の在籍状況、進路状況、学習行動等から学生の学習達成状況を検証します。検証結果は、大学の現状把握、全学的な教育改善に活用します。
- 学位プログラムレベル 単位取得状況、GPA、資格・免許取得状況等から教育課程全体における学習達成状況を検証します。
- 授業科目レベル シラバスで提示された授業科目の到達目標に対する評価や授業アンケートの結果から、科目ごとの達成状況を検証します。なお、カリキュラム・ポリシーに則り、科目の成績評価は、教員がシラバスで明示した評価の方法・基準に沿って行います。
〈参考:「卒業認定・学位授与の方針」(ディプロマ・ポリシー),「教育課程編成・実施の方針」(カリキュラム・ポリシー)及び「入学者受入れの方針」(アドミッション・ポリシー)の策定及び運用に関するガイドライン(平成28年3月31日 中央教育審議会大学教育部会)〉