「人道」の理念を生活支援へ 

介護福祉学科 学科長

教授 髙橋 美岐子

 本学は、 赤十字の教育施設では日本で唯一介護福祉士を養成している短期大学です。
 本学では、赤十字の「人道」の理念と、介護福祉の「人間の尊厳」の価値理念に基づき、一人ひとりの幸福の実現のために、人の生き方・その人らしさを大切にして、利用者の「生きるを支える」人をめざします。本学では、そのための日常生活の心がけとして、「気づき」「考え」「行動する」の3つの態度目標を掲げています。社会情勢が刻々と変化していくなかで、介護福祉士には、利用者個々の多様な価値観・生活・生き方を支援する、質の高いサービスの提供が求められています。
 学内では講義や演習を通して基礎的な知識・技術を学び、実習をとおして学びを統合させていきます。実習では利用者様との出会いを通して、個別ケアの実践を学ぶとともに、心に寄り添うことやその人らしさ…、人生の先輩から直接多くの学びを得ることができます。さらに、出会った仲間との議論や語らいは、一生のよき理解者となって将来へとつながっていきます。様々な関わりから得られる貴重な体験は、すべて専門職としての資質や人間的成長に結びつきます。
 本学での2年間、「人道」の理念を生活支援へと具現化するとはどのようなことか、共に考えてみませんか。介護実践において、利用者様が求めていることは何なのか「気づき」、どうしたら応えられるのか「考え」、考えたことを具体的に 「行動する」ことのできる専門職を共に目指していきたいものです。
 皆様の未来へと続く人生の1ページ、本学で実り多いキャンパスライフを過ごしてみませんか。ご入学を心よりお待ちしております。