未来を切り拓く道をともに歩んでいきましょう

大学院 看護学研究科長

教授 新田 純子

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 本学大学院研究科は、人道(Humanity)を基本理念とする建学の精神に則り、社会に貢献できる高度な専門性を持った人材を育成することを教育の目的として、2011年に修士課程が開設されました。2016年には赤十字の5大学により共同看護学専攻博士課程が開設され、学部から博士課程まで「看護学」を学ぶ教育課程が整いました。その後、地域のニーズを踏まえ専攻分野・領域を改編・拡大し、専門性を持った多くの人材を輩出し地域に貢献しています。

 2023年4月から、修士課程の専門分野の1つである「健康生活・療養生活分野」の専門領域を5つ(成人看護学、老年看護学、がん看護学、精神看護学、地域共生看護学)に細分化し、また、高度実践看護学分野に「老年看護」を開設することにより、4専攻分野・8専攻領域で構成する教育課程に改編しました。学修者にとっては、より専門性を探求できる専攻領域を選択し体系的に科目を履修できるメリットがあると考えます。本研究科で学ぶ中で、様々な専門性を探求する学生が専攻分野・領域を超えて保健・医療に関する課題について討議し、それぞれの目的を達成していくことを期待しています。

 Society5.0の未来社会では、これまでの経験や知識だけでは対応できない状況も予測されます。看護の先人たちは看護の専門性・独自性を探求しつつ、時代の要請に応じて医療・保健分野における看護の役割や機能を拡大してきたことがわかります。大学院で学ぶことが、自分の未来を、そして看護学の未来を切り拓く道に続くものであることを願い、共に歩んでいきましょう。